情報漏洩リスクを減らす Windows アクティビティ履歴 必須の確認と削除手順
なぜアクティビティ履歴の設定が必要なのか
Windowsには、あなたがどのアプリを使用し、どのようなファイルを開いたか、どのようなWebサイトを閲覧したか、といったPC上での操作の履歴を記録する「アクティビティ履歴」という機能があります。この機能は、以前使用していたファイルやWebサイトに素早くアクセスできるなど便利な面もあります。
しかし、PCを第三者に覗き見られたり、不正にアクセスされたりした場合、この履歴からあなたの行動パターンや機密情報に関わる手がかりを掴まれてしまうリスクがあります。特に、ビジネスで使用するPCの場合、どのような業務を行ったかの履歴が残っていることは、情報漏洩に繋がる可能性があります。
ご自身のPCのプライバシーとセキュリティを守るために、アクティビティ履歴がどのように記録され、どこに保存されるかを確認し、不要な履歴は削除する設定を行うことが重要です。ここでは、そのための必須設定手順を分かりやすく解説します。
アクティビティ履歴の確認と削除手順
Windowsのアクティビティ履歴に関する設定は、「設定」アプリ内の「プライバシーとセキュリティ」から行うことができます。以下の手順で設定を確認・変更してください。
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「設定」アプリを開く
- Windowsのスタートボタン（画面左下のWindowsロゴ）をクリックします。
- 表示されたメニューの中から歯車アイコンの「設定」をクリックします。
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「プライバシーとセキュリティ」を選択する
- 設定画面が開いたら、左側のメニューリストの中から「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
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「アクティビティ履歴」を選択する
- プライバシーとセキュリティの設定項目一覧が表示されます。下にスクロールし、「Windowsのアクセス許可」の項目の中にある「アクティビティ履歴」をクリックします。
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アクティビティ履歴の設定を確認・変更する
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アクティビティ履歴の設定画面が表示されます。ここでは、以下の項目を確認・設定できます。
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このデバイスにアクティビティ履歴を保存する
- あなたのPCに操作履歴を保存するかどうかを設定します。セキュリティやプライバシーを重視する場合は、この項目のチェックを外すことを推奨します。チェックを外しても、以下のMicrosoftへの送信設定が有効になっていると、Microsoftアカウントに履歴が保存される場合がありますのでご注意ください。
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アクティビティ履歴をMicrosoftに送信する
- あなたのPC上でのアクティビティ履歴をMicrosoftアカウントに関連付けて送信し、クラウド上に保存するかどうかを設定します。これにより、複数のデバイス間でアクティビティを同期したり、CortanaなどのMicrosoftサービスで利用したりできます。情報漏洩のリスクを最小限に抑えたい場合は、この項目のチェックを外すことを強く推奨します。チェックを外すことで、Microsoftアカウントへの履歴送信が停止されます。
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アクティビティ履歴をクリア
- PCに保存されているアクティビティ履歴をすぐに全て削除できます。過去の履歴を完全に消去したい場合は、この項目にある「クリア」ボタンをクリックしてください。クリックすると、確認メッセージが表示されるので、「OK」を選択して実行します。
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Microsoftアカウントからアクティビティをクリア
- 「アクティビティ履歴をMicrosoftに送信する」が有効になっていた場合、Microsoftアカウントに履歴が保存されています。この履歴も削除するには、この項目の下にあるリンク「Microsoftアカウントからアクティビティをクリア」をクリックします。クリックするとWebブラウザーが開き、Microsoftアカウントのプライバシーダッシュボードが表示されるので、そちらでアクティビティ履歴を削除する操作を行ってください。
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設定の意味と推奨
- 「このデバイスにアクティビティ履歴を保存する」を無効にする意味: PC自体に操作履歴が残らないようになります。これにより、もしPCを第三者に直接操作されるような状況になっても、ローカルに保存された履歴から情報が漏れるリスクを減らせます。
- 「アクティビティ履歴をMicrosoftに送信する」を無効にする意味: 操作履歴がMicrosoftアカウントに関連付けられてクラウドに保存されなくなります。これにより、Microsoftのサービスを経由した情報漏洩リスクや、Microsoftアカウントが不正アクセスされた際のリスクを減らせます。プライバシー保護の観点からも、多くのユーザーにとって無効にしておく方が安全性が高いと言えます。
- 「アクティビティ履歴をクリア」を実行する意味: これまでにローカルPCに蓄積された履歴を全て削除します。過去の履歴から情報が漏れることを防ぐために有効です。定期的に実行することをおすすめします。
- 「Microsoftアカウントからアクティビティをクリア」を実行する意味: Microsoftアカウントに紐づけられてクラウドに保存された履歴を削除します。過去に「アクティビティ履歴をMicrosoftに送信する」を有効にしていた期間がある場合は、こちらも必ず実行してください。
まとめ
ここでは、Windowsの「アクティビティ履歴」の設定を確認し、情報漏洩リスクを減らすための必須手順を解説しました。
「このデバイスにアクティビティ履歴を保存する」と「アクティビティ履歴をMicrosoftに送信する」を無効にし、既存の履歴を「クリア」することで、ご自身のPC上での操作履歴から情報が漏れるリスクを大幅に低減できます。これらの設定はWindowsの標準機能で簡単に行えますので、多忙なビジネスパーソンの方でも短時間で完了できます。
セキュリティ対策は一つだけでなく、様々な設定を組み合わせて行うことが重要です。今回解説したアクティビティ履歴の設定と合わせて、他の必須セキュリティ設定も確認し、ご自身のPCをより安全に保つことをお勧めします。