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情報漏洩リスクを減らす Windows 診断データ・フィードバック設定 確認手順

Tags: Windows, セキュリティ, プライバシー, 診断データ, 設定手順

はじめに:なぜ診断データとフィードバックの設定確認が必要なのか

近年、個人情報や機密情報の取り扱いには、これまで以上に慎重さが求められています。Windowsは、OSの品質向上や問題解決のために、利用状況やエラーに関する様々な情報を自動的に収集し、Microsoftに送信しています。これが「診断データ」です。また、Windowsの使い勝手に関する意見などをMicrosoftに送信する機能を「フィードバック」と呼びます。

これらの情報は、通常は統計的な処理に利用され、個人を特定できる情報は含まれないとされています。しかし、万が一、意図しない情報が診断データに含まれてしまう可能性や、送信されるデータの種類を自分で把握しておきたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、Windowsの標準機能を使って、診断データとフィードバックに関する設定を確認し、情報漏洩リスクを低減するための手順を解説します。この設定を見直すことで、ご自身のPCから送信される情報の内容をある程度コントロールし、安心してWindowsをご利用いただけるようになります。

Windows 診断データ・フィードバック設定の確認手順

Windowsの診断データとフィードバックに関する設定は、「設定」アプリから簡単に行うことができます。以下の手順に従って、現在の設定を確認し、必要に応じて変更してください。

  1. 「設定」アプリを開きます。

    • Windowsのスタートボタンをクリックし、歯車アイコンの「設定」をクリックしてください。または、Windowsキー + I キーを同時に押すことでも開けます。
  2. 「プライバシーとセキュリティ」または「プライバシー」を選択します。

    • 設定アプリの左側のメニュー、または中央の項目の中から、「プライバシーとセキュリティ」(Windows 11の場合)または「プライバシー」(Windows 10の場合)を見つけてクリックしてください。
  3. 「診断とフィードバック」を選択します。

    • プライバシー設定のメニュー(通常は左側)から、「診断とフィードバック」の項目を見つけてクリックしてください。
  4. 診断データの設定を確認・変更します。

    • 画面右側に診断データに関する設定項目が表示されます。
    • 「診断データ」の項目では、「必須の診断データを送信する」と「オプションの診断データを送信する」という選択肢があります。
      • 「必須の診断データを送信する」は、Windowsを安全かつ最新の状態に保つために最低限必要なデータであり、オフにすることはできません。
      • 「オプションの診断データを送信する」は、より詳細な利用状況やエラー情報を送信する設定です。情報漏洩リスクを最小限に抑えたい場合は、この設定を「オフ」にすることをおすすめします。スイッチを切り替えて設定を変更してください。
  5. フィードバックの設定を確認・変更します。

    • 同じ画面の下部にフィードバックに関する設定項目があります。
    • 「フィードバックの頻度」の項目で、Windowsからフィードバックを求められる頻度を設定できます。セキュリティに直接関係する設定ではありませんが、不要であれば頻度を「しない」に設定することも可能です。ドロップダウンメニューから希望する頻度を選択してください。

設定の意味と補足

まとめ

Windowsの診断データおよびフィードバックの設定を確認・変更する手順は以上です。特に「オプションの診断データを送信する」をオフにすることで、お客様のPCからMicrosoftへ送信される情報量を減らし、情報漏洩リスクを軽減する基本的な対策を一つ完了することができました。

この設定は、Windowsの利用において必須ではありませんが、プライバシー保護の観点からは重要な確認事項です。短時間で簡単に設定できますので、ぜひ一度ご自身のPCでご確認ください。

Windowsには、他にも情報漏洩対策として重要なプライバシー設定(カメラ、マイク、位置情報などのアクセス許可設定)があります。これらの設定についても、別途確認されることをお勧めいたします。