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離席時の情報漏洩を防ぐ Windows エクスプローラーの履歴非表示設定手順

Tags: Windows, セキュリティ, エクスプローラー, 履歴, 情報漏洩, プライバシー, 設定

導入:なぜエクスプローラーの履歴表示を無効にする必要があるのか

Windowsのエクスプローラーには、最近開いたファイルやよく使うフォルダーを自動的に表示する便利な機能があります。これにより、普段よく使う項目に素早くアクセスできます。しかし、この機能は同時に情報漏洩のリスクも伴います。

例えば、ご自身のPCから離席する際に画面をロックし忘れた場合や、第三者が短時間でもPCの画面を見る機会があった場合、エクスプローラーを開くだけで、最近あなたがどのようなファイルやフォルダーを開いていたかが筒抜けになってしまいます。これは、業務上の機密情報や個人的なプライバシーに関わる情報が意図せず明らかになってしまう可能性があることを意味します。

このようなリスクを避けるために、エクスプローラーの履歴表示機能を無効にし、過去に開いたファイルやフォルダーの情報が表示されないように設定することが、基本的なセキュリティ対策として推奨されます。この設定はWindowsの標準機能で簡単に行え、多忙なビジネスパーソンでもすぐに実践できます。

この解説では、エクスプローラーの履歴表示を無効にする必須の設定手順を分かりやすく説明します。

手順解説:エクスプローラーの履歴表示を無効にする

エクスプローラーのクイックアクセスに表示される「最近使用したファイル」や「よく使うフォルダー」の表示を無効にする手順は以下の通りです。

  1. エクスプローラーを開きます。
    • タスクバーにあるフォルダーのアイコンをクリックするか、「Windowsキー + E」を押します。
  2. 「表示」タブをクリックします。
    • エクスプローラーの上部メニューにある「表示」をクリックして選択します。
  3. 「オプション」をクリックします。
    • 「表示」タブの中にある「オプション」アイコン(またはメニュー項目)をクリックします。
    • ドロップダウンメニューが表示される場合は、「フォルダーと検索のオプションの変更」を選択します。
  4. 「フォルダーオプション」ダイアログが開いたら、「全般」タブが選択されていることを確認します。
  5. 「プライバシー」セクションの設定を変更します。
    • 「クイックアクセスにファイルを表示する」のチェックボックスをクリックしてチェックを外します。
    • 「クイックアクセスによく使うフォルダーを表示する」のチェックボックスをクリックしてチェックを外します。
  6. 必要に応じて履歴をクリアします。
    • 「プライバシー」セクションにある「エクスプローラーの履歴をクリア」ボタンをクリックします。これにより、現在保存されている過去の履歴情報がすべて削除されます。
  7. 「適用」をクリックし、次に「OK」をクリックします。
    • 設定を反映させるために、「適用」ボタンをクリックします。
    • ダイアログボックスを閉じるために、「OK」ボタンをクリックします。

これで、エクスプローラーのクイックアクセスに最近使用したファイルやよく使うフォルダーが表示されなくなります。

設定の意味・補足:なぜこの設定が必要なのか

上記の手順で行った設定は、主にエクスプローラーの「クイックアクセス」機能に関連しています。

これらの設定により、第三者がPCの画面を見た際に、エクスプローラーから直接あなたの過去の行動履歴を把握することが非常に難しくなります。これは、特に共有オフィス環境や公共の場所でPCを使用する際に、情報漏洩のリスクを低減するために有効な手段です。

まとめ:設定完了と今後の対策

エクスプローラーの履歴表示を無効にする設定が完了しました。これで、離席時などに第三者があなたのPC画面を見ても、エクスプローラーから直接あなたが最近開いたファイルやフォルダーの情報を知られるリスクが低減されました。

この設定は、Windows標準機能で手軽にできる基本的な情報漏洩対策の一つです。しかし、これだけでセキュリティが万全になるわけではありません。より安全にPCを使用するためには、PCから離れる際に画面ロックを行う、強力なパスワードを設定する、といった他の必須セキュリティ設定も併せて行うことが重要です。

かんたんWindowsセキュリティ設定サイトでは、他にも様々な必須セキュリティ設定の手順を分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。