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Windows ユーザーアカウント制御 (UAC) 必須のセキュリティ設定手順

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Windows ユーザーアカウント制御 (UAC) とは

パソコンを安全に使用するためには、いくつかの基本的なセキュリティ設定が非常に重要です。中でも「ユーザーアカウント制御 (UAC)」は、Windowsに標準で備わっているセキュリティ機能の一つであり、不正なソフトウェアが勝手にパソコンの設定を変更したり、重要なファイルを操作したりするのを防ぐ上で、非常に有効です。

もしUACの設定が適切でない場合、ユーザーが気づかないうちに悪意のあるプログラムがインストールされたり、システムの設定が改ざんされたりするリスクが高まります。これは、大切なデータが盗まれたり、パソコンが正常に動作しなくなったりすることにつながる可能性があります。

このユーザーアカウント制御を正しく設定し、その働きを理解することで、日常的なパソコン操作における基本的な安全性を大きく向上させることができます。ここでは、その必須の設定手順と、設定の意味について分かりやすく解説します。

UACの設定手順

ユーザーアカウント制御の設定は、Windowsの設定画面から簡単に行うことができます。以下の手順で進めてください。

  1. 検索ボックスを開く
    • Windowsのタスクバーにある検索ボックス(または検索アイコン)をクリックします。
  2. 「ユーザーアカウント制御」と入力する
    • 検索ボックスに「ユーザーアカウント制御」と入力します。入力すると、関連する項目が表示されます。
  3. 「ユーザーアカウント制御設定の変更」を選択する
    • 検索結果に表示される「ユーザーアカウント制御設定の変更」をクリックして開きます。
    • あるいは、「コントロールパネル」を開き、「ユーザーアカウント」内の「ユーザーアカウント制御設定の変更」を選択するという方法もあります。
  4. 設定画面を確認する
    • 「ユーザーアカウント制御設定」という名前のウィンドウが表示されます。ここに、現在のUACの通知レベルが表示されています。
  5. 通知レベルを設定する
    • 画面の左側にあるスライダーを上下に動かして、通知レベルを変更できます。
    • 通常は、スライダーが上から2番目の「既定 - 推奨」に設定されていることを確認してください。
  6. 設定を適用する
    • 希望する通知レベルにスライダーを合わせた後、「OK」ボタンをクリックします。
    • 設定を変更した場合、確認のメッセージが表示されることがあります。内容を確認し、「はい」をクリックして変更を確定します。

これで、ユーザーアカウント制御の基本的な設定は完了です。

設定の意味と補足

「ユーザーアカウント制御設定」画面に表示される通知レベルには、いくつかの選択肢があります。それぞれの意味は以下の通りです。

推奨される設定は「既定 - 推奨」です。 この設定にしておくことで、ソフトウェアのインストールや重要なシステム設定の変更など、管理者権限が必要な操作が行われる前に、必ずユーザーへの確認が表示されます。この確認画面(UACダイアログ)が表示された際には、実行しようとしている操作が自分が意図したものであるか、信頼できるソフトウェアからの要求であるかを必ず確認してください。見慣れないプログラムや意図しないタイミングで表示された場合は、安易に許可せず、操作をキャンセルすることが重要です。

まとめ

Windowsのユーザーアカウント制御 (UAC) 設定は、お使いのパソコンを不正な変更から守るための、手軽でありながら非常に効果的な必須セキュリティ対策です。特に、スライダーを「既定 - 推奨」に設定しておくことで、多くのセキュリティリスクを軽減できます。

今回ご紹介した手順に従ってUACの設定を確認し、必要であれば推奨設定に変更してください。これにより、ご自身のパソコンの基本的な安全性が向上します。

セキュリティ対策はUACだけではありません。Windowsには、悪意のあるソフトウェアから守るMicrosoft Defenderや、外部からの不正アクセスを防ぐファイアウォールなど、他にも重要な標準機能があります。これらの設定も適切に行うことで、さらにパソコンを安全にご利用いただけます。